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阿波狸合戦

 その昔徳島がまだ阿波(あわ)と呼ばれていた江戸時代の末期、日開野(ひがいの:現在の小松島市)に金長(きんちょう)という狸が住んでいました。
ある日、大木に開いた穴をねぐらにしていたところ、村人たちが金長を燻りだそうともくもくと煙を焚いて金長をいじめていました。
その様子を見かねた日開野の染物屋の主人・茂右衛門(もえもん)が村人たちを説得し、金長の命を救います。
恩義に厚い金長は茂右衛門の店「大和屋」の守り神となり、忠義を尽くし店を繁盛させました。
月日は流れ、金長も日開野では一目置かれる名の知れた狸に成長していましたが、さらに自分を高めるため名東郡津田浦の六右衛門(ろくえもん)に弟子入りすることを決心します。六右衛門の修行は大変厳しく、来る日も来る日も苦難の連続でしたが、金長は耐え抜き見事修行を終えるのでした。
 そんな金長の才能と実力を認めた六右衛門は自分の娘婿とし、金長を跡取りにしようと目論みますが、金長は恩人である茂右衛門への恩義のため、それを断りました。
もともと人望に厚く多くの狸から信頼を得ていた金長の態度を、自身への反逆と感じた六右衛門は怒り、軍勢を連れて金長とその仲間を襲います。

辛くも逃げることができた金長でしたが、多くの大切な仲間を失ってしまいます。金長は仇討のために立ち上がり、軍勢を率いて六右衛門との戦いに挑みました。これが「阿波狸合戦」の幕開けとなります。
 勝浦川下流を戦場にした戦いは熾烈を極め、川には双方の屍が累々と横たわる惨状が広がりました。しかし、その戦いも金長が六右衛門を討ち果たすことでひとまずの決着を見ることになります。

しかし、金長も深手を負ってしまいます。とても歩ける状態ではなかったのですが、なんとか恩ある茂右衛門に礼を言いたい一心で日開野に向かいます。
息もたえだえに茂右衛門の元にたどり着き、これまでの恩に礼を伝えた金長はホッとしたのか糸が切れたように息絶えてしまいました。
自らの命が消えようとする中、最後まで忠義を尽くした金長に感激した茂右衛門は金長を正一位(しょういちい)金長大明神として祀るのでした。
それが今日も小松島市中田町に「金長大明神」として残っています。
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